だんなが慢性膵炎になりまして

今から約1年前の2021年秋。だんなが原因不明の腹痛に襲われました。すぐにかかりつけの先生に紹介状を書いてもらい、大きな病院で診てもらうと診断は早期慢性膵炎。慢性膵炎に処方される唯一の薬と言われるカモスタットを処方してもらいました。

早く対応できてよかったね、って思うかもしれません。

しかし、実はここからが本題なのです。

薬をもらって、あとは食事に気をつけて、と思っていたのですが、一向に腹痛はよくならない。当初あった腹痛加え、原因不明の背中と関節の痛み、そしてむくみという全身症状に悩まされました。

一部は慢性膵炎の典型的な症状と重なっているけど、それだけじゃない。なにかがおかしい。でもなにが起こっているのかわからない。

man in black shirt and gray denim pants sitting on gray padded bench
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見えない敵と戦う

それもそのはず、実はこの時IgA血管炎を併発していたのです。こんなことって、あるのかな。

人って不思議なもので、病名がわかるとなぜか安心するんですよね。どんな病気がわかることで見えない敵が見えて、治療に集中することができるから。

しかし、当時は一体何がどうなっているのか分からず、体力だけでなく精神も疲弊される日々が続きました。

そしてある夜、膝下からつま先にかけて痛みがひどくなりパンパンに腫れ、紫色のブツブツが出てきました。(のちにこれを紫斑と呼ぶことを知るのですが)

この時、夜10時。寝ている子供たちを残して夫婦で救急に行くべきかどうか悩んだ末、病院に向かうことにしました。むくみがひどく、歩くこともできない。

ambulance architecture building business
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結局、その夜は命に関わる状態にないと言うことで返されてしまったのですが、この受診をした後、担当医師から電話が掛かってきました。

「たぶん、IgA血管炎ではないかと思う。急いで検査しましょう」と。

慢性膵炎とIgA血管炎のダブルパンチ

IgA血管炎の症状は腹痛が先行することが多いのですが、腹痛だけではなかなか診断が難しくIgA血管炎の特徴である紫斑が出て初めて診断されることが多いようです。うちの場合は、慢性膵炎からくる痛みも絡みなおさらわからなかった。

なぜIgA血管炎になったんだろう?もしかして、、慢性膵炎で飲んだ薬?

なぜかそんな気がしてアレルギー検査をするとやっぱりカモスタットにアレルギー陽性(っぽい)結果がでました。慢性膵炎の薬にアレルギー反応を起こしIgA血管炎になったのかもしれませんが、今となってはなんだったのかわからない。ただ、敵がわかったことで暗いトンネルの先が見えた気がしました。

その後、IgA血管は数ヶ月で症状が和らぎ、あとは早期慢性膵炎の食事療法に集中できるようになりました。

同時進行の愛犬のガン-大厄年で失ったもの

厄年があるとしたら、2021年は我が家の大厄年だったのではないかと思います。

なぜなら、旦那の病気と同時進行していたのがうちの愛犬のガンだったからです。

沖縄に移住して、自分たちで部屋を借りてすぐに飼い始めた我が家の愛犬。お金がなくて大変だった時も、子育てて余裕のない時もずっと一緒にいてくれたワンコです。

愛犬は、癌とわかってから4ヶ月ほど闘病し2022年2月。虹の橋を渡りました。

旦那の慢性膵炎とIgA血管炎の同時発症。そして愛犬のガン。私たち家族にとって、とっても辛い1年でした。でもね、当たり前なことを感謝できたり、大切ことを考え直すことができた1年でもありました。

プラントベース プラス低脂質を考慮したレシピ

旦那に至っては脂質を1日脂質30-40gに抑えておけばコンディションがよいことがわかりました。

厚労省の令和元年国民健康・栄養調査報告では、日本人の1日脂質平均摂取量は61.5g。旦那の故郷であるイギリス では1日の脂質摂取の上限は95g (男性)とあります。*British Nurition Foundation

でも、1日脂質30gってどのくらいかわかりますか?絶対無理と言うほどではないけど、気をつけないとすぐにオーバーする感じです。

基本のヴィーガンマフィンにブルーベリーを加えて

たとえば、基本のヴィーガンマフィンなら1個あたり脂質9.6g。マフィン1個で1日の許容範囲1/3を摂取してしまうのです。でも、作り方によっては、オイルを使わずに美味しいパンケーキが作れたりもします。低脂質でしっとりふわふわのヴィーガンパンケーキ

オイルを一切使わない低脂質パンケーキ

このブログは、私の趣味であり料理の記録です。開設当初はヴィーガン、ベジタリアンやプラントベースといったキーワードを主にしたレシピを共有していきたいなと思っていました。

でも、家族に脂質制限をしなくてはいけないメンバーがいる以上、今後は低脂質も意識したレシピもたくさん考えていきたいなと思っています。

ダイエットや美容のため、そして旦那のように病気で脂質を抑えないといけないという人にも参考にしてもらえたらうれしいです!

注意:自分の食べれるものを知ろう

慢性膵炎の食事療法についていろいろ調べてきましたが、お腹が痛くなる食品は人によって本当にさまざまなようです。

私が紹介していく低脂質なレシピはあくまで旦那が食べて痛くならなかった。というのを指標にしています。

決して、すべての慢性膵炎患者に安全だというわけではありません。

同じ慢性膵炎でも糖分がダメなひともいれば大丈夫な人。アボカドやトマトを食べると痛くなる人もいれば、全然大丈夫な人もいます。慢性膵炎の人は、自分にとって安全な食べ物と、そうでないものを自分で知る必要があると思います。

ここで共有しているレシピをインスピレーションにいつもと違うレシピを試してみたり、自分用にカスタマイズしたりしてもらえればうれしいです。

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