だんなが胆石性胆嚢症になりまして

本当に、なんて運の悪い人なのでしょうか。うちのだんなさん。つい先日、胆石性胆嚢炎になり即入院の胆嚢摘出手術をしました。今は回復して、ほっと落ち着いているところです。

胆石性胆嚢炎について情報を探している方がいたら、少しでも役立つ情報かなと思い記録しておこうと思います。

はじまり

去年の9月、慢性膵炎になってやっとこの病気との付き合い方がわかってきたと思った今年の9月。とある金曜日のことです。

また去年と同じような腹痛に見舞われました。慢性膵炎の増悪かな?と思ったのですが脂質制限の食事は続けているし、なんでだろう。

しかも、今回はもっと痛い。膨満感もあり痛い場所も膵炎とはちょっと違うらしい。

冷や汗びっしょりで、とても辛そう。これが夜11時くらい。慢性膵炎で初めて痛くなった時は、寝ている子供たちを置いて私が自家用車を運転して救急に行ったのですが、今回は日本の病院も少し慣れてきているし、膵炎を診てくれている先生のいる病院に搬送してもらえるようだったので1人でがんばって行ってもらいました。

ここまで読んで、なんで1人で行けるか心配しているんだろう?と思われた方、鋭いです。この記事だけ読んだらわからないと思うのですが、実はうちのだんなはイギリス人。日本語は中級程度です。

慢性膵炎の時は、救急がどのような仕組みになっているのかとか、日本の病院に慣れていないことが心配で絶対に付き添してあげないといけないと思いました。でも、今回は1人でも大丈夫。子供たちが寝ているところを置いていくのも心配なのでがんばってもらいました。

救急車で運ばれる

救急では、超音波にCTや血液検査をしました。でも、検査結果では慢性膵炎が原因ではなさそうだと。てっきり慢性膵炎の増悪だと思っていたので一体何だろう。

とりあえず、点滴で痛みを抑えてもらったけどそれも効かないくらいに本当に痛そうでかわいそうです。押し寄せる腹痛に冷や汗、膨満感と吐き気。それでも、特にできることはないので少し痛みが収まった頃合いをみて迎えに行って帰ってきました。

胆石性胆嚢炎の診断

そこから少し痛みは和らいだものの良くならない。なにかがおかしいと思いながら週末を過ごし、担当医がやっている外来に週明けいきました。この時は私もきちんと状況を知りたかったので病院まで付き添いしていたのがよかった。

なぜなら、この日即入院になってしまったのです。なんと、外来で再度超音波検査をしたところ胆石性胆嚢炎だと。これはもう取ってしまった方がよいでしょう。と言われたので、いつ手術した方がよいのですか?と聞いたら

”うん、今日かな”

だんなと私、2人ともえ?!今日ですか?ていうかもう今午後2時ですけど。子供たちがあと1時間ほどで帰ってきちゃうけども。しかも、そんなに悪いの?と焦りまくりました。

去年慢性膵炎の時にした超音波では胆嚢に胆泥があるとは言われました。そして、今回はこれが石になり炎症を起こしているとのこと。

先生の説明によると、この炎症は1ヶ月したら治るかもしれないし、その間に悪くなるかもしれないから早いうちに取り除いてしまった方がよいとのこと。

なぜ早めに取り除いた方がよいのか、というと一度炎症が起きると怪我もそうですがかさぶたのような状態になり胆嚢が固くなるらしい。硬くなったところで手術をするより、まだ炎症が起こったばかりのうちに手術するべきだということでした。

金曜日に救急にかかって、すでにもう月曜日。早めにやってしまったほうがいいでしょうとのことでした。

入院

結局のところ、手術は翌朝一番になったのですがそこから入院手続き、一旦家に帰り夕飯を作り、入院セットを準備してまた病院に行って、説明されても半分くらいしかわからないだんなのために通訳をしてあたふたでした。でも、本人が一番怖いよね。

でも、看護師さんや先生。すべて良い方達ばかりでとても助かりました。面白かったのが、だんなは日本語が中級だけなので耳は遠くないのだけど、お年寄りに慣れている看護師さんなのか担当の看護師さん、ずっと大声でした。耳は悪くないけど聞こえるんだけどな。とイギリス人のだんな。

手術

手術の朝、病院に行くと早速麻酔科の先生が説明をしてくれました。一通り説明が終わると、なぜか話がサッカーの話になり、

麻酔医:ご主人はどこの出身ですか?

私:イギリスです。

麻酔医:そうなんですね。イギリスのどこですか?

私:生まれたのはロンドン近郊です。

麻酔医:ロンドンですか。僕はサッカーが好きで、ロンドンのチームが好きなんですよ。

私:ん?どっちのチームですか?(だんなはトッテナムホット・スパですが大抵の日本人はアーセナルファン)

麻酔医:アーセナルです。

私:あ、うちはトッテナムなんですよ。

麻酔医:そうかー。いや、先週の試合で勝ったのでよかったー。

そして、手術直前のぎこちなさもサッカーの話題で少し和みました。

だんな:試合に負けておいてよかった〜。勝ってたら、寝ている間に何されるかわからないもんね。

麻酔医:いや、気持ちよく手術に迎えます。

と突っ込みたくなる会話が繰り広げられておりました。でも、術後はこんなこと言っていられないほどのシバリングがあり、とても大変だったのです。

術後

9時に始まった手術。順調に終われば12時位には呼ばれると思いますと言われていましたが、その通りで12時少し前に迎えに行きましょうと看護師さんから声かけがありました。

迎えに行ったら、すでに意識が戻っているけどとても混乱している様子。そうだよね、全部日本語だし、なにが起こっているかわからなくて誰だって怖くなります。すぐに手を握り合うけど、術後のシバリングがひどく、本人も私もちょっとパニック。

シバリングは、手術で体温を下げるのですが終わって覚醒した後に体が失った体温を戻そうと震えることで起こるもの。でも、普通のガタガタよりもっとひどくて、痛みもあるのでとても精神的にもきついのです。

体を温めるために電気毛布をかけてもらっていますが、シバリングが収まるまで1時間ほどかかりました。

お部屋に戻ってからは、点滴で痛み止めを入れてもらい寝たり、少し起きたりを繰り返し。コロナで面会はもう退院までできないので、面会時間ギリギリの午後7時まで付き添いました。子供の夕飯は近所のお友達がカバーしてくれたので本当に助かった。

これが火曜日。

退院

退院は土曜日と聞いていたのですが、順調に回復して金曜日になりました。本人も早く家に帰りたがっていたので本当によかった。1週間前救急に行って、まさか次の金曜日には手術をして退院をしているなんて思いもしませんでした。

でも、退院してからも半身を起こしていないと眠れなかったり、腹腔鏡手術からくる神経痛があり2週間ほど回復に時間がかかりました。腹腔鏡手術はガスでお腹を膨らませるので普段動かないところが動き(膨らませるため)痛くなるようです。だんなの場合は、右の肩や鎖骨のあたりが痛いと心配していました。

これも1週間ほどでよくなり、食事が戻りエナジーが戻るのにもう1週間。2週間お休みして明日から職場復帰です。

慢性膵炎は引き続きあるので、これからも健康と食事に向き合っていろいろな食事を作っていきたいなと思います。

それと最後に、入院中の特に80-90歳くらいの年配の方々が、家族の面会もなく入院しているのがかわいそうだなとだんなは言っていました。

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