もくじ
結論からズバリ。ホームベーカリーの羽がある日突然回らなくなった。もう捨てるしかない。それなら、その前にタイミングベルトが切れてないか一度確認しましょう。
もしかしたら、タイミングベルトを交換するだけでまた使えるようになるかもしれません。少なくとも、私が持っている2台のシロカのホームベーカリーはこれで修理できました。
注意!もちろん、分解や修理は自己責任です。ここに書かれていることは参考として利用ください。

故障の症状
我が家にはホームベーカリーが2台あります。どちらもシロカで、モデル番号はSHB-612とSB-111。
この2台、どちらもある日突然羽が回らなくなりました。
症状の特徴 ●モーターが動いているような音はするけど、羽が回らない。 ●発酵などの温度管理が必要なメニューはそのまま使える。 ●壊れる前からホームベーカリーの下部からゴムのかすのようなものが出ていた。
最初に購入したのがSHB-612で3年ほど週に1回ほどのペースで使いました。
2台目のSB-111は2年ほど週に2-3回ほどのペースで使っていました。
2台目の故障に至っては壊れたその瞬間、偶然にもホームベーカリーの目の前にいました。ある日曜日、キッチンで友達とおしゃべりしているとグルングルン動いていたホームベーカリーの音が突然変わったのです。
変わるまでは、明らかにパンケースの羽は動いていたのに突然モーター音だけになりました。
最初のこねる作業工程はほぼ終わっていたので、そのあと1次発酵だけ1時間ほど行い焼いてみるとやっぱり1台目が壊れた時のように膨らみの足りないペッチャンコなパンができました。
壊れた瞬間に立ち会わなければ、イーストを入れ忘れたかな?と思うかもしれません。
故障の原因
上記の症状からいろいろ情報を検索していると、どうやらいくつか原因があるようです。
考えられる故障の原因 ●タイミングベルトが切れた ●羽の回転軸の破損 ●羽と回転軸が固まってしまった
最初に言ったように私の場合は2台とも故障の原因はタイミングベルトでした。2台ともタイミングベルトの摩耗ということは、タイミングベルトは消耗品とうことです。でも、ベルト交換のため修理に出すと8000円ほどかかると聞きます。
確かに修理をしてみると、修理に要する時間や手間を考えると金額は妥当かなと思います。

しかし、2年ほどですり減ってしまう部品を交換できない。修理に出すと購入金額と同じくらいの費用がかかる。これではシロカのホームベーカリーは2年使い捨てを覚悟で買いなさいと言っているようなものです。
シロカのホームベーカリーは8,000円〜10,000円の安価なものが多いです。でも、2-3年で買い換えしていたら焼いたパンの単価が上がってあまり家でパンを焼くメリットが感じられなくなります。
タイミングベルトが切れているかを確認する方法
残念ながら、タイミングベルトはホームベーカリーを解体しないと確認できない位置にあります。しかも、一番遠い位置にあるので全部解体しないといけないのです。ちょっとめんどくさいですが、特殊な工具は必要なくプラスドライバーとペンチ(またはモンキーレンチ)があれば解体できるので、チャレンジしてみてください。
!!絶対に電源を抜いてから作業してください!!
必要な工具 ●プラスドライバー ●ペンチ、モンキーレンチ、六角レンチなど六角ナットに使います 必要な部品 ●ピッタリサイズのタイミングベルト
1. 外のネジを外して行く
まずは、見えているネジを外します。この下にモーターがあり、その裏にタイミングベルトがあります。外枠、底部分、操作パネルの裏などネジの種類がわからなくなるのでネジを外すたびに写真をとったりして記録しておいた方がよいです。
私が持っているホームベーカリー2台とも作業は同じでした。
それと、写真下部の真ん中にあるネジはどうやら外さなくてもよいようです。なぜなら、このネジは裏にある温度センサーを固定している金具のためでこれを外さなくても内ケースは外すことができるからです。

2. 金属板を固定しているネジも外す
ホームベーカリーの底と金属板を固定しているネジだけではなく、基板を支えているプラスチック部品も金属板に固定されているので、このネジも外していきます。
タイミングベルトはこの金属板の下にあります。

3. タイミングベルトを確認する
すべてネジを外したら、丁寧に金属板を取り出します。電源や基板とモニターを繋ぐゲーブルがあってごちゃっとしていますが慎重に裏を確認します。必要に応じて基板からケーブルを抜きます。
!!ここでもう一度、絶対に電源は抜いておきましょう。!!
私の場合は、2台ともベルトがボロボロで切れていました。

4. タイミングベルトのサイズを確認してから購入、交換する
交換用のタイミングベルトのサイズを確認して探すのが修理の一番難しいところだと思いました。一番注意して選ばなくてはいけないのは、周長です。シロカのタイミングベルトはモデルによって若干異なりますが、519mm 525mm 528mmあたりが多いようです。
タイミングベルト ゴムベルト S3M 周長519mm 幅10mm 歯数173 ピッチ3㎜ 耐久性 耐摩耗性 S3M519 SxP
SB-111はタイミングベルト519mmで大丈夫でした。でも、理想は525mmだったと思います。なぜ周長が短くても使えたのかというと、下の画像の赤い丸の部分のネジを緩めてモーターの位置を少し手前に調整できたからです。
モデルによってはこの調整ができない作りのものもあるようなのでやはりぴったりのタイミングベルトを見つけることが大事です。
SHB-612はタイミングベルト525mmがピッタリでした。519mmを無理やりつけてテストするときつすぎて回らない。528mmだと回るけど余裕がありすぎてタイミングがずれてしまう。
525mmと528mmなんて、本当に3mmの小さな差です。にも関わらず、大きすぎるとタイミングがずれてしまうので、一度紐や糸をぐるっと回して正確な周長をチェックした方がよいかもしれません。同じモデルでも組み立てによって若干の誤差があるかもしれないので。
実は、修理しているところにたまたまダイビングショップをやっている友達がお茶をしにきていて、彼がこの方法で修理してくれたのです。自分だったら絶対思いつかいなかったと思います。
ダイビングショップをやっていると、ダイビングギアの調整を自分でするのでここからの修理はほぼ友達がやってくれました。


タイミングベルトを付けるには、黒くて大きな車輪のネジを一度外し、さらに一度軸から車輪を外してからベルトを引っ掛けてネジを閉め直します。
すべて元に戻す前に電源を入れて”こねる”のメニューできちんと動くか確認。
問題なければあとは外したネジを取り付けて行くだけです。
まとめ
我が家の稼働可能なホームベーカリーが2台になりました。
買わずに自分で修理できると感動しますね。ベルト切れはかなりよくある障害のようです。
タイミングベルトなら自宅でも修理できるので、捨てる前に一度チャレンジしてみてください。