食事制限のある友達や同僚と食事するとき

就労や観光で日本を訪れる外国人が多くなってきましたね。

そうすると、食事制限のある外国人の友達や同僚と食事する機会も増えます。

気をつける点はなにか?人種や文化の多様化が進むと、食の多様化も必然的に進んでいくはずで、幹事やおもてなしをする側の場合は悩みます。

 

結論としては、本人に聞いてみるのが1番。

友達や同僚なら、悩むよりなに食べれる?どんなレストランだと、注文しやすい?など聞いてみるとよいと思います。ガクッなんだそんな簡単なことか、と思われそうですが本当にこれが1番。

なぜなら、同じ宗教やベジタリアンでも人によって、どこまでストイックに食事制限をしているか違うから。

また、日本では食事制限がある人を前提にしたメニューを置いてないお店が大多数なので、出かける時だけは制限のレベルと落としたりしている人もいたりします。

 

身近なイスラムとユダヤ教の例

イスラム教でハラールの人でも、いろんな人がいます。たとえば、ハラールミート」はイスラムの法律にある通りの方法で屠畜処理しなくてはいけないので、購入できる場所は限定されています。需要がもっと増えないと日本のスーパーで売られるようにならないと思います。

なので、日本に在留しているイスラム教の友達Aさんは業務スーパーで買ったり(売られているところがあったりするのです!)オンラインで買っています。

でも、このあいだAさんと一緒にBBQをした時のこと。お肉はやっぱり、ハラールを売っているオンラインショップで買うのか聞いてみたら、最近は豚じゃなければその辺のスーパーの肉も食べると。

ちょっと前までは、食事を一緒にするときはベジタリアン を用意したり、お肉はハラールを用意したりしていました。

ここでハラールのBさんがいて、お肉はやっぱりハラールじゃないといけない場合は、オンラインで買うか、間に合わない場合はベジタリアン 食を用意するのが1番得策かと思います。

コーシャ も一緒で、人によってストイックさが違います。みんな一緒ではないのです。イギリスで働いていた時一緒だったユダヤ人の同僚は、結婚式はユダヤ式だったけど食事制限はほぼしていなかった。

一方、今の同僚は職場で食器を洗うスポンジを持参するほどストイック。コーシャ でない食品で汚れた食器を洗ったスポンジは使いたくない。まな板や包丁も共有では嫌なはずです。

日本人が98%の日本ではこういった習慣、結構驚きかもしれません。

食の多様化も進む日本

一般的な日本での結婚式や飲み会で、ベジタリアン や宗教の食事制限を考慮してくれることってあまりないのですね。でも、食も多様化してくと思うのです。

2020年1月のアカデミー賞授賞式では、なんとランチ会の料理が100%ヴィーガンだったそう。日本も今後ゆっくりだけど、変わっていくのかな?そう期待したいです。

だって、多様な宗教や食習慣を受け入れられる社会っていいですよね。お互いの宗教、文化や個性をリスペクトできるって大事です。

在留外国人の数は、これからもっと増えていきます。単にグローバル化が進んだというだけではなくて、少子化を支える貴重な労働者として来てくれる外国人が増えているし、企業も優秀な人材の確保を海外で行うようになってきています。

2020年1月時点の在留外国人は2.25%。日本人と結婚したり、仕事で定住したりと、今後在留期間の長い外国人は増えていくと思います。

同じ島国イギリスをみると、イギリス国籍ではない人の人口は10.4%イギリス国外で生まれた人の割合は14%。この数字には、親が移民としてイギリスに移住して、イギリスで生まれた子供は含まれていないので、街を歩いていると外国人がもっといるように感じます。

でも、ブラジルやペルーに移住した日系2世とか3世で、日本にルーツを持っているけど国籍はブラジルやペルーというのと一緒。単一民族に住む日本人には”外国人”に見える彼らも、イギリス人なのです。

日本にも、こんな風にいろいろなルーツを持った人がたくさんいるのが当たり前になる日が来るのだろうと思います。

参考資料

住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(総務省)
Office for National Statistics (英国政府)

 

まとめ

宗教やベジタリアン など、食事制限がある人と食事するときは素直になにが食べれるかを聞いてみましょう。全然失礼じゃないです。同じ宗教でもストイックさが違うので、聞いた方がよいです。

ヴィーガンでも外食のときは少し、ハードルを下げる人もいます。下げてほしいとお願いするのではなく、どのような物なら食べれるか、どんなお店ならOKか聞くとよいと思います。☺️

その気付きや心遣いが1番大事なのだと思います。

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