ヴィーガンは、食べるものも身につけるものも植物由来。
プラントベースは、食べるものだけ植物由来。
めちゃくちゃシンプルに違いを書いてみるとこんな感じです。
動物思いのヴィーガン
まず、ヴィーガンは動物や環境保護に強い信念を持っていることが多い。特に動物保護の意識が高いので、食品だけではなく化粧品、鞄や靴など動物性のものが使われていないとても気にしています。
製品自体の成分に含まれていなくても、開発段階で動物実験をしていない会社の商品を購入するようにしていたり、VeganのFacebookグループの投稿やコメントをみていても動物搾取しないよう徹底している人が多く、意識が高いなと思います。
健康意識の高いプラントベース
一方、プラントベースは主に健康や美容のために植物性由来の食事をしている人が多い。身につけるものや化粧品などの動物搾取については、なにもしていない人より意識は高いけどヴィーガンほどではない印象です。革の靴やカバンなどヴィーガンなら❌だけど、プラントベースならOK。
例として、海外のヴィーガン・プラントベース系Facebookグループである人がグループ内でこんな質問をしているのを見かけたことがあります。
「食事は植物性由来しか食べないけど、レザーのジャケットとかは身につけている。俺ってヴィーガンなのかな?」この質問に「あなたはプラントベースね。」と回答している人が圧倒的に多かった。
あと、ヴィーガン・ベジタリアン・プラントベースというコンセプトが浸透しているアメリカやヨーロッパと日本では”プラントベース”の認識が少しずれている。
改善してきているけど、日本ではプラントベースと書いてあってもヴィーガンではないことがあります。主原料がプラントベースという意味で実は卵が使われていたりすることがあります。一方、海外ではプラントベースって書いてあったら、動物性由来の成分は一切入っていない。
よくあるのが、大豆ミートのハンバーグに味つけやつなぎに卵やゼラチンなど動物性由来の成分が使われているパターン。
最近も、Vegan Japanという日本で生活するヴィーガンのFacebookグループ(メンバー1.8万人)で、
Plant basedと書いてあるから買ったのによく見たらアレルギー成分に卵と記載があった。すごく残念😢
という投稿を見かけました。
この投稿に対して、メンバーは、日本では主原料が植物性だとプラントベースって思われているみたいだよね。とコメントしています。
日本でもよく見かけるようになってっきたプラントベースですが、このように海外と日本では認識の違いが出てきています。
理由としては、
- 環境や動物愛護のためにヴィーガンという選択をするという食事スタイルが海外に比べ認知されていない
- 肉を植物性由来に代替することでコレステロールを下げることが目的という人の方が多い
- 食だけなく、日本全体の多様化が途上段階
和製英語のように日本語と英語では意味の異なる単語ってありますが、上記のような理由でプラントベースが違った意味で使われてしまっていると思います。高齢化がもっと進んで海外から日本で働いてくれる方が増えることや、コロナが落ち着いて、またインバウンドが増えてきた時も考えると、プラントベースの意味はすでに使われいる海外の認識と足並みを揃えた方が誤解がなくてよいのではと思います。
以上、ヴィーガンとプラントベースについてまとめてみました!